セミナー

第4回採択者 松本 成美

女性のゼロから起業|不安を消す答えを吉田富美子氏に学ぶ

女性のゼロから起業|不安を消す答えを吉田富美子氏に学ぶ

「未経験から何かを始めたい。でも、自分に何ができるかわからない……」 そんな不安を抱えていませんか?

今回のセミナーでは、異業種から起業し、13年かけて事業を築いてきた実体験から、 “ゼロからでも前に進める考え方”と”現実的な行動の積み重ね” を学ぶことができました。

この記事では、千葉・幕張ビジネスポートで開催された女性起業家応援プロジェクトのセミナー内容をもとに、 未経験から一歩踏み出すための考え方と行動のヒントをお届けします。

本セミナーは、株式会社ファミリーヒストリー記録社 代表取締役・吉田富美子氏を講師に迎え、 「ゼロからの起業 13年の軌跡」をテーマに開催されました。

会社員として28年間勤めた後、全く異なる分野でゼロからスタートされた経験をもとに、 起業後の具体的な業務内容や、取り組みの中での心境の変化について語られました。

株式会社ファミリーヒストリー記録社は、家族の歴史や人生の記録を調査・整理し、 ご先祖一人ひとりの歩みを一冊の本として残すサービスを提供している会社です。そうした事業の背景にある考え方や実体験を通して、 未経験からでもどのように行動を重ねていくのか、そのプロセスが具体的に伝わる内容となっていました。

答え①「ゼロではない」|経験は必ず形を変えて生きる

結論から言うと、起業は”何もない状態”から始まるわけではありません。
わからないことは学べばいい、知らないことは聞けばいい。そうした姿勢で一歩を踏み出した先に、これまでの経験が思わぬ形で生きてくる——吉田氏の話には、そんなプロセスが込められていました。

吉田氏が手がけているファミリーヒストリーの仕事は、 依頼者の家族の歴史や人生を丁寧に調査し、 点在する記録や証言をつなぎ合わせながら、一冊の物語としてまとめていくものです。戸籍や古い資料をもとにルーツをたどり、家族へのインタビューを通じて記憶を整理し、 断片的な情報をつなぎながら一つのストーリーとして再構築していく—— そうした工程を経て、その人だけの「かけがえのない記録」を形にしていきます。

吉田氏は、会社員時代に研究開発職として長年勤務されていました。 一見、現在の仕事とは異なる分野に思えるかもしれません。

しかし、情報を丁寧に収集する力、複雑な内容を整理して構造化する力、 一つひとつの事実を積み重ねる粘り強さ—— こうしたスキルが、そのまま現在の仕事に生かされています。

これまでの経験は、形を変えて必ずどこかで生きていく。 そう実感できる、具体的な事例でした。

答え②「お客様目線」|不安は”誰のため”を問うことで消えていく

ビジネスがうまくいくかどうかは、 「自分がやりたいこと」ではなく「相手が求めていること」にどれだけ向き合えるかで決まります。

吉田氏も起業当初は、自分の想いや理想を大切にしていましたが、 それだけではなかなか仕事につながらなかったそうです。そこで大きく変えたのが、「お客様目線」への転換でした。

経営理念も「自分発信」の言葉から見直し、 「家族が受け継いできた一番大切な物語をこれからに伝える」 という言葉へと変えられました。この言葉には、サービスを提供する側の想いではなく、 依頼する方の背景や願いが込められています。

実際の依頼には、「親の人生をきちんと残しておきたい」「家族の歴史を次の世代に伝えたい」 「これまで語られてこなかった出来事を知りたい」といった、さまざまな背景や想いがあります。

価値は「自分の中」ではなく、「相手の中」にある—— この視点に立つことで、サービスの伝え方や届け方が変わり、少しずつ仕事へとつながっていったそうです。

「何をやるか」ではなく「誰のためにやるか」を明確にしたことが、転機になったと感じました。

答え③「動き続ける」|不安は行動でしか小さくできない

起業における不安を完全になくすことはできません。 しかし、その不安を小さくしていくことはできます。その方法が、行動を続けることです。

吉田氏は、すぐに結果が出ない時期でも、ホームページの改善、SEOを意識した情報発信、 ブログの継続、先輩起業家に聞きに行く、小さな依頼にも丁寧に向き合うことを地道に続けてきました。

特に印象的だったのは、「どんなに小さな仕事でもまず受けてみる」という姿勢です。その一つひとつが経験となり、実績となり、やがて信頼へとつながっていきました。

未来を変えるのは、大きな決断ではなく小さな継続です。

まとめ|これまでの自分が、これからをつくる

今回のセミナーを通して感じたのは、 「ゼロから始める」という考え方そのものが思い込みかもしれないということです。

  • 経験は形を変えて生きる
  • 価値はお客様の中にある
  • 行動の積み重ねが未来をつくる

これらはすべて、特別な人だけの話ではなく、誰にでも当てはまる考え方です。

「自分にはまだ何もない」と感じている方こそ、 これまでの経験や想いを見つめ直すことで、新しい一歩につながるヒントが見つかるかもしれません。

今回ご登壇いただいた吉田富美子氏が手がける ファミリーヒストリー記録社の事業に興味のある方は、公式サイトもぜひご覧ください。
株式会社ファミリーヒストリー記録社

セミナー後に行われた座談会では、参加者同士が打ち解け、学びと交流が自然に生まれる場になっていました。 幕張ビジネスポートで行われている女性起業家応援プロジェクトでは、 学びだけで終わらず、実際の行動や新たな出会いにつながる機会が用意されています。

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