ChatGPTを仕事の「相棒」にする3つの活用方法
「ChatGPTを使ってみたけれど、思ったような答えが返ってこない」「仕事に活用したいけれど、どう使えばいいのかわからない」そんな経験はありませんか?
今回ビジネスポートでは、ChatGPTをはじめとしたAIを、仕事の中でどう活用していくかをテーマにしたセミナーが開催されました。
講師は、ビジネスポート統括マネージャーの斎藤氏です。
斎藤氏は、普段の仕事でChatGPTを中心にAIを活用されています。AIを使い始めた当初は、文章作成など身近なところから活用されていたそうですが、実際の仕事に取り入れていく中で、その活用の幅が大きく広がっていったとお話しされていました。
今回のお話を聞いて特に印象に残ったのは、AIに「正しい質問をしなければ」と難しく考えるのではなく、自分の考えを伝え、何度もやり取りしながら一緒に答えをいくことでした。
AIにすべてを任せるのではなく、自分自身も考えながら一緒に形にしていく。そんな使い方ができれば、ChatGPTは単なる便利なツールではなく、仕事の「相棒」になっていきます。
この記事では、セミナーに参加した筆者が、「ChatGPTを仕事の相棒する方法」について詳しく解説します。
ChatGPTを仕事の「相棒」にするためのステップ
今回のセミナーでは、AIと一緒に仕事をするためのステップとして「全部出す → 整理させる → 違和感を返す → 自分で決める → 成果物にする」という「斎藤式AI共創5ステップ」が紹介されました。
◆斎藤式AI共創5ステップの図

本記事では、この考え方をもとに、ChatGPTを仕事の「相棒」にする3つの活用方法をご紹介します。
▼ChatGPTを仕事の「相棒」にする3つの活用方法
- ① ChatGPTには「頭の中」を全部伝える
- ② ChatGPTを「壁打ち相手」にして整理する
- ③ ChatGPTの答えは「対話で磨いていく」
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
① ChatGPTには「頭の中」を全部伝える
ChatGPTを活用するとき、まず大切なのは、自分の頭の中にあることをできるだけ伝えることです。
ChatGPTを使うとき、「きれいな文章で質問しなければ」「正しいプロンプトを作らなければ」と考えてしまうこともあります。しかし、今回のセミナーで紹介されたのは、それとは少し違う使い方でした。
まだ考えが整理できていない段階でも、自分が何をしたいのか、どんな条件があるのか、何を優先したいのか、反対に何はやりたくないのかなど、頭の中にある情報をできるだけAIへ伝えていきます。
斎藤氏は、普段ChatGPTに入力しているときは、周りの方も「今は話しかけない方がいい」と感じるほど集中している、と話されていました。それだけ、AIに任せきるのではなく、自分の考えをしっかりと言葉にして伝える時間も大切にしていることが印象に残りました。
実際の入力内容の長さが紹介されると、会場からは驚きの声も上がりました。「こんなに伝えていいんだ」と感じるほど、頭の中にある情報を細かく伝えていくことが、ChatGPTを活用するポイントなのだと感じました。
セミナーでは、みなとみらいへのお出かけ計画を作る実演もありました。
行きたい場所だけではなく、予算や食事の好み、お店の雰囲気、苦手なもの、欲しい地図のイメージなどもまとめて伝えていきます。情報を具体的に伝え、さらに必要な内容を追加していくことで、最初の提案から少しずつ希望に近い内容へと変わっていきました。
仕事で活用するときも、「何を質問するか」だけではなく、自分が持っている情報や考えをどこまで伝えられるかが大切です。まずは頭の中にあることを出してみる。それが、ChatGPTとの対話を始める第一歩です。
② ChatGPTを「壁打ち相手」にして整理する
次のポイントは、ChatGPTを自分の考えを整理するための「壁打ち相手」として使うことです。AIというと、文章を作ってもらったり、わからないことを調べたりする使い方を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし今回のセミナーでは、AIの価値はそれだけではなく、頭の中で混ざっている考えを整理することにもあると紹介されました。
「やりたいことはあるけれど、うまくまとまらない」「このサービスには何が必要なんだろう?」「自分ではこの方向だと思っているけれど、ほかの視点はないかな?」そんなとき、自分の考えていることをChatGPTへ伝え、整理してもらいます。
このように、自分一人の頭の中だけで考え続けるのではなく、一度AIに出して整理してもらうことで、考えるべきことが見えやすくなります。
整理や比較、叩き台づくり、文章化、構成の補助などはAIに任せる。そのうえで、「何を目指すのか」「何を大切にするのか」「本当にこれでいいのか」を考えるのは自分自身です。答えをもらうためだけではなく、考えるために使う。
そんな使い方ができると、ChatGPTは仕事について一緒に考える「相棒」に近づいていきます。
③ ChatGPTの答えは「対話で磨いていく」
ChatGPTから返ってきた答えを見て、「なんとなく違う」と感じたことはありませんか?そんなときは、最初の回答をそのまま使う必要はありません。
違和感や希望をさらにAIへ伝えます。「伝える → 答えが返ってくる → 自分で考える → また伝える」を繰り返しながら、答えを少しずつ磨いていきます。
◆AIとの対話の方法の図

言葉だけで伝えにくい場合には、画像や参考例を見せることも、AIとの対話を深める方法のひとつです。大切なのは、AIから返ってきた答えを「正解」としてそのまま受け取らないこと。
AIの出力をそのまま使うだけでは、一般的な内容になってしまうこともあります。だからこそ、「自分は何を目指しているのか」「どこに違和感があるのか」「どのくらいの品質を求めているのか」という自分自身の基準を持つことが必要です。
AIには整理や叩き台づくりを任せても、最後に判断するのは自分自身です。最初から100点の答えを求めるのではなく、AIから返ってきた答えに自分の考えを返しながら、一緒に磨いていく。その繰り返しが、AIを仕事の「相棒」にしていくポイントなのだと感じました。
【まとめ】AIと一緒に考えることで仕事を前進させる
今回のセミナーを通して印象に残ったのは、AIを仕事で活用するために、最初から難しい知識や完成されたプロンプトが必要なわけではないということです。
大切なのは、頭の中にあることを伝え、AIに整理してもらい、返ってきた答えに自分の考えを返していくこと。そして、どの段階でもAIにすべてを任せるのではなく、最後に考え、判断するのは自分自身です。
AIには整理や比較、叩き台づくりなどを任せる。
一方で、仕事の目的や目標を決めたり、相手と対話したり、最終的な判断をしたりするのは人の役割です。それぞれの得意なことを活かしながら、何度もやり取りを重ねていく。
そう考えると、ChatGPTは単なる便利なツールではなく、仕事を一緒に前へ進める「相棒」として活用できるのだと感じました。私自身もChatGPTを使う機会がありますが、今回のセミナーを通して、改めて「何を質問するか」だけではなく、自分の考えをどこまで伝え、返ってきた答えとどう向き合うかが大切だと学びました。
仕事の進め方や考え方をもっと知りたい方へ
今回のセミナーでは、AIの活用方法だけではなく、斎藤氏が実際の仕事をどのように考え、形にしているのかについても、さまざまな事例を通して学ぶことができました。
「斎藤氏は普段、どのように仕事や事業を考えているんだろう?」「今回紹介された事例以外の取り組みも知りたい」と感じた方は、斎藤氏のnoteやビジネスポート公式サイトのコラムも参考になります。
斎藤氏のnoteでは、ビジネスポートの運営やオフィスづくり、実際の仕事を通して得た気づきや考え方などが発信されています。
▶︎ 斎藤氏のnoteはこちら
また、斎藤氏はビジネスポート公式サイトのコラムも執筆されています。起業や事業運営、働く環境づくりなど、実際の仕事や事業を考えるうえで参考になる情報を読むことができます。
▶︎ ビジネスポートのコラムはこちら
今回のセミナーで紹介されたAI活用だけでなく、仕事の進め方や事業を考えるヒントをさらに得たい方は、ぜひあわせてご覧ください。