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第4回採択者 平松 聖子

「千葉商工会議所の創業スクール」に通った私の体験談

「千葉商工会議所の創業スクール」に通った私の体験談

「起業したい気持ちはあるけれど、何から始めればいいかわからない」——私は2024年の秋、まさにその状態でした。

そんなとき通ったのが、千葉商工会議所の創業スクール(平日夜間コース)です。正直に言うと、参加のきっかけは補助金でした。そして、その目論見は外れました。それでも、事業計画書という「原点」と、今も続く起業仲間とのつながりを得られたことは、補助金以上の収穫だったと感じています。

この記事では、実際に通った私の体験談として、参加した理由と誤算、スクールで得たもの、そして修了後のつながりについてご紹介します。千葉で起業を考えている方の参考になれば幸いです。

私が「創業スクール」に通った理由と誤算

私が創業スクールに通った一番の動機は、正直に言えば「補助金」でした。

当時、セルフケアブランド「Spleen」の立ち上げを考えていた私は、創業関連の補助金の申請を視野に入れていました。自治体や商工会議所の創業スクールを修了すると、申請の要件を満たせる場合があると知り、「それなら学びながら要件もクリアできる」と考えたのです。仕事をしながら通える「平日夜間コース」があったことも、申し込みの後押しになりました。

千葉商工会議所の研修室で開催。全7回を終えて修了証書をいただきました
▲千葉商工会議所の研修室で開催。全7回を終えて修了証書をいただきました

ところが、ここで誤算がありました。私には19歳のときに学生起業をした経験があり、開業歴のある私はそもそも補助金の対象外だったのです。申し込む前にもっとよく調べておけば……と思いましたが、後の祭りでした。
※補助金の要件は制度や年度によって変わります。検討している方は、必ず公式サイトや商工会議所の窓口で最新の情報を確認してください。

「じゃあ通う意味がなかったのか」と言えば、まったくそんなことはありませんでした。むしろ、補助金という当初の目的を忘れるくらい、得るものが多かったのです。

Q. 創業スクールは働きながらでも通える?
A. 私が通った千葉商工会議所の創業スクールには「平日夜間コース」があり、毎週木曜の夜に開催、最終回の発表会のみ土曜日でした。日中に本業やフリーランスの仕事を抱えている方でも、両立しやすいと感じています。※開催形式は年度によって変わる可能性があるので、最新の募集要項をご確認ください。

平日夜間コースで得た「事業計画書」という原点

スクールは2024年10月から12月にかけての全7回。前半はビジネスプラン作成の準備や売れる仕組みづくり、資金繰りといった創業の基礎知識を学び、後半は3回にわたる事業計画作成の実習、そして最終回のビジネスプラン発表会、という構成でした。私はここで初めて、「Spleen」の構想を1枚の事業計画に落とし込みました。

千葉商工会議所の創業スクールで作成した資料
▲千葉商工会議所の創業スクールで作成した資料

印象に残っているのは、数字と向き合う時間です。私には起業経験がありますが20年以上前のことで、当時は勢いのまま走っていて、収支計画を立てた記憶がほとんどありません。ライターとして仕事をしてきた私にとって、売上計画や収支のシミュレーションを『自分の事業』として組み立てるのは、実質的に初めての経験でした。「やりたいこと」を「続けられる事業」として考える視点は、このスクールで身についたと思います。

当時の計画書を見返すと、商品構成もコンセプトの言葉も、今のSpleenとはだいぶ変わっています。それでも、あの計画書が今の事業の原点になっていることは間違いありません。

商工会議所の創業スクールで「睡眠×アート」のビジネスプランを発表しました
▲商工会議所の創業スクールで「睡眠×アート」のビジネスプランを発表しました

最終日には、受講生の前でビジネスプランを発表する機会もありました。私は「睡眠×アート」をテーマに、Spleenの構想をスライドにまとめて発表しました。人前で自分の事業を語る経験は、その後のクラウドファンディングや対外的な発信の予行演習にもなったと感じています。

Q. 事業計画書は初心者でも作れる?
A. 私の場合は、講義とワークで段階を踏んで進むので、初めてでも形にできました。完成度より、「一度自分の構想を紙に落とす」こと自体に価値があったと感じています。

一番の収穫は「起業仲間との出会い」だった

そして、通ってみて一番の収穫だったのは、意外にも「人」でした。

私は当時、東京から千葉に引っ越してきたばかりで、近くに知り合いがほとんどいませんでした。そんな中で出会った、同じように起業を目指す受講生たちの存在は、想像以上に心強いものでした。

創業スクールで出会った起業仲間との交流
創業スクールで出会った起業仲間との交流

スクールが終わった今も、同期とはグループLINEで情報交換を続けていて、定期的にランチや飲み会で集まっています。講師の方に相談できる関係も続いており、修了してからも「使える場」であり続けていることが、このスクールの価値だと感じています。

起業の情報はネットや本でも学べます。でも、「同じ地域で、同じ時期に、同じ挑戦をしている人」とのつながりは、スクールのような場でしか得られないものでした。

Q. 創業スクールって怪しくない?
A. 「起業スクール」と検索すると「怪しい」という言葉が出てきて不安になりますよね。私が通ったのは商工会議所が主催する公的な創業支援で、受講料も高額ではなく、勧誘などもありませんでした。不安な方は、自治体や商工会議所など公的機関の主催するスクールから検討するのが安心かもしれません。

創業スクールは「起業の入口」としておすすめ

今回の体験談でお伝えしたいのは、以下の3つです。

  • 補助金の要件は人によって異なるため、申し込み前に必ず確認する
  • 事業計画書を一度形にする経験が、その後の事業の原点になる
  • 起業仲間とのつながりは、修了後も続く大きな財産になる

創業スクールで事業の土台をつくった私は、その後、幕張ビジネスポートが運営する「女性起業家応援プロジェクト」に採択されました。

このプロジェクトは、千葉・幕張を拠点に女性の起業を応援する取り組みです。採択されたメンバーがそれぞれの事業に挑戦しながら、その経験や活動の様子をホームページやInstagramで発信しています。業種も経歴も違う女性起業家たちが集まっているので、お互いの視点から学べることが多く、SEOやSNSといった発信のノウハウを専門の講師から学べる機会もあります。

振り返れば、創業スクールで実感した「仲間と学び合うことの心強さ」が、このプロジェクトに応募する後押しになりました。起業への一歩は一人で踏み出すものですが、歩き続けるには仲間と環境の力が必要——創業スクールからプロジェクトへ、場所を変えながらそれを実感しています。

千葉で起業を考えている方は、創業スクールとあわせて、こうした支援の場を探してみるのもおすすめです。

私の起業までの経緯は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
「大手企業からフリーランス」へ。私が女性起業家になるまで

「女性起業家応援プロジェクト」を運営する幕張ビジネスポートの詳細は、公式サイトをご覧ください。
幕張ビジネスポート

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